パフィン物語 No.1 飛ぶことを楽しむ飛行機

 鳥のように、空を自由に飛び回りたい。

大昔から、人は、鳥の翼に、憧れてきました。


ギリシア神話、イカロスの悲劇。


大工のお父さんから、翼を作ってもらって、

空に、羽ばたいたイカロス。


イカロスは、嬉しくて、空高く飛びすぎて、

墜落してしまいます。


 万能の天才画家、レオナルド・ダ・ヴィンチは、

ルネサンス時代に、ヘリコプターのデッサンを

残しています。


 人が空を飛ぶ夢は、1903年、アメリカの、

ライト兄弟が実現し、瞬く間に、飛行機の技術が、

進歩しました。


飛行機で、郵便を運んだり、曲芸をしたり。


生まれて最初のうちは、飛行機は、

人の夢を、運んでいました。


しかし、悲しいことに、二つの大きな戦争に、

飛行機は、利用されてしまいました。


夢を運ぶために生まれた飛行機が、戦闘機、爆撃機、と呼ばれ、殺人の道具に、なってしまいました。


戦争用の飛行機の技術は、とても、進歩しました。


また、列車やバスよりも、早く移動できるので、
交通手段としての飛行機も、とても、進歩しました。


けれど、鳥のように、自由に、空を飛びまわる、

楽しさだけを、追求した飛行機は、

生まれませんでした。


人が乗れて、楽しめる飛行機、安全に遊べる飛行機、
作ったとしても、実現化には、たくさんの壁を、

超えなければなりません。


でも、たくさんの壁を超え、夢の飛行機を、

実現した人がいます。



倉敷に住む、石井さんです。



石井さんは、さまざまな困難を、ものともせず、
誰でも、簡単に、飛んで遊べる、

可愛い飛行機を、作りました。



(パフィン号と石井さん)


飛行機の名前はパフィン号です。


パフィン号は、組立キットで、売られています。


パフィン号を買った人は、組立図を見て、

プラモデルのように、自分で完成させます。



パフィン号を、操縦するのに、飛行機の免許は、

必要ありません。


簡単な、認定申請さえ、あれば、大丈夫です。


広い野原が、あれば、鳥のように、飛び回って、

遊べます。


組み立てたパフィン号は、大きな納屋があれば、

入ります。


パフィンとは、姿がペンギンに似た、

愛らしい鳥のことです。


ペンギンのように、よちよち歩きが、

可愛いパフィンは、飛ぶことができます。


本物のパフィンのように、見た目が可愛い、

人が乗れる夢の飛行機、パフィン号が、

生まれるまでの、石井さんの苦労、パフィン号誕生に関わった人たち、そのお話が、パフィン号物語です。


(パフィン号のデッサン・大江完)


パフィン物語

超軽量飛行機ウルトラ・ライト「パフィン号」が、空を飛ぶまでの、実在のお話です。

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